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2008年 01月 08日

今年のしまむらの事業展開は変化があるかも?

皆さん、あけましておめでとうございます。年明け早々アメリカの金融不安から日経平均が続落し、今年の個人消費への悪影響を懸念されている方も多いかと思いますが、バーゲンなどは順調のようですね。本年もどうぞよろしくお願いします。

さて本題ですが、日経MJのお正月には恒例のファッションチェーン各社社長のインタビューが掲載されています。このインタビューはお考えや方針が簡単にまとめられているので、毎年楽しみにしてます。1月7日にはしまむらの藤原会長のインタビューが掲載されていましたので、私なりに気になった点を上げさせていただきたいと思います。

それは2点あるのですが、
〇M&Aに前向き、ただし双方にメリットがある場合に限る
〇都心出店にも前向き、中堅スーパーの衣料品売場をまるごと請け負うようなケースも視野に入れる という点です。

現在、しまむらは"ファッションセンターしまむら"だけで国内に1077店舗もの店舗をお持ちで(2007/12末)、その数は衣料品専門店としては過去の歴史にはない巨大チェーンです。

しかしながらその店舗数の多さから今後の事業拡大のマーケットをM&Aや衣料品部門の業務委託に見出されているようです。これは、従来から全てに自前主義を貫かれてきた同社にとっては大きな戦略転換ではないかと思われます。

そして最も気になったは、藤原会長がいつもおっしゃることでもあるのですが、同社は取引先と互いの利益を大変重要視されているところで、今回の記事においても、互いに必要とするケースでなければM&Aや業務委託は実施しないとおっしゃっていました。

私は以前勤めていた会社で仕入コストの削減活動を推進していたことがあるのですが、その対策となったのは、仕入先に対して強気態度の交渉で値入率を上げることが中心でした。アパレルでは家電業界のようにメーカー応援と称した人材派遣はあまりないと思いますが、返品問題や納期ずらしなど公正取引委員会が指摘している問題はいまだ業界には残っていると思われます。

そのような慣習の中で、取引先との共存関係を重視されることは、信頼関係を大変強固なものにしてくれますし、それが同社の強みの一つでもあり、同業他社よりも優位にたつことができます。また、藤原会長は一貫してこのようなお考えをお持ちであり、その点についてもあらためてすばらしい経営者だなと思いました。2008年もさらに飛躍されることを願っています。



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# by operationdesign | 2008-01-08 14:18 | 経営者、経営戦略
2007年 12月 31日

2007年のご挨拶

皆さん、上嶌です。
2007年も今日で最後となりました。
今年お会いした方々、クライアントの皆様、大変お世話になりありがとうございました。

このブログも開始してから約2年が経過しました。
今年は業務上の都合で、昨年に比べて投稿数が著しく減少していまいましたが、多くの方からメールや書き込みを頂きありがとうございました。

2008年も引き続き小売業の業務改善事例から成功法則を探し続けていきたいと思っています。ブログは7日ごろから再開します。これからもよろしくお願います




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# by operationdesign | 2007-12-31 11:36 | その他
2007年 12月 27日

人材の集約は再建のスタート

12月27日の日経新聞にファーストリテイリングが経営不振の子会社3社の再建を本格化するとの見出しの記事がありました。しかし、記事をよく読みますと再建の本格化というよりも、店舗開発、情報システム、広報などの間接部門を持ち株会社に集約するというだけの話しのようです。

記事が少し大げさすぎのような気がしますが、現状バラバラで動いている上記部門の人材を一箇所(持ち株会社)に集めるだけの話で、狙いはノウハウの共有です。

私もクライアントさんのBPRプロジェクトに参加したときは、初めに情報共有に問題がないかを調査します。営業情報やノウハウを共有することは企業規模や人材の多さにかかわらず、どのような会社にも実践できるテーマで、改善効果も高いのですが、プロジェクトのテーマとして実践されている企業はあまり多くありません。

その理由は、私の経験ですと、当事者だけでは情報共有不足に気づいておられないことが原因のように思えます。

同社が子会社事業の見極めを2008年の8月までに行うと発表されたのが2007年の9月ですので、3ヶ月が経過し、本日の記事となったわけで、まずはすぐに実践できることからはじめようということになったのではないでしょうか。あくまでも想像ですけどね。


最後までお読み頂きありがとうございます。
このブログは小売業の業務改革事例から成功法則を探求することを目的に運営しています。


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# by operationdesign | 2007-12-27 22:42 | 経営者、経営戦略
2007年 12月 20日

空想無印の第1弾商品は付箋

12月18日の日経新聞に、以前このブログでも紹介したことがある無印良品の空想無印なるサイトに関する記事が掲載されていました。空想無印とはお客さんが無印良品に対して開発して欲しい商品を提案するためのサイトで、その第1弾の商品が発売されることになったというニュースでした。

記念すべき第1弾となった商品は透明の付箋で、通常の付箋だとノートなどに貼るとその部分は見えなくなりますが、その付箋は透明で貼っても付箋の下に書いてある文字が見える優れものらしいです。

確か、販売価格は500円くらいだったと思いますが(記憶があいまいですいません)、そのような価格帯の商品をわざわざお客さんの要望を聞き、半年程度かけて商品化するというところが良品計画らしくて大変好感をもったのは私だけではないと思います。

インターネットの発展により誰もが情報発信し、意見を言える時代となり、小売業界においてもCRMなどのテクノロジーを活用して、顧客の声や要望を吸い上げる企業、すなわち相手が不特定多数の消費者であっても能動的に顧客との距離を縮めることができる企業こそが勝ち組となる時代になったと考えています。

そのようなことから空想無印の取り組みは仮にコスト効果が低いとしても、大変評価できる企画だと思います。



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# by operationdesign | 2007-12-20 18:57 | 顧客満足
2007年 12月 19日

SNSで従業員のコミュニケーション作り

12月19日に私が情報収集している業務改善事例の紹介サイトからあまり例がない事例を見つけましたのでご紹介したいと思います。その事例とは、九州の百貨店、井筒屋さんの事例なんですが、従業員のコミュニケーションを促進するためにSNSを新たに構築したというものです。
(事例→【井筒屋】社内SNSを導入し社員同士の交流を図る

なんだぁ、SNSか!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、驚いたのは、このSNSは会社が営業情報や連絡事項を共有するものではなく、個人の日常の出来事などの情報を共有するためのものなのです。

百貨店に限らず小売業の店舗スタッフの方は接客することがメイン業務なので、各自にパソコンが割り当てられているような環境ではありません。そのため、SNSが利用できるのは自宅PCや携帯電話に限られ、あくまでも従業員が自主的、個人的に利用していることになります。

利用している人もいればそうでない人もいるはずですので、会社の連絡事項やましては営業情報やノウハウの共有には使えませんよね。

会社が従業員の私的コミュニケーション促進のためにシステム投資するというようなことってあまり聞いたことがありませんが、記事によりますと社内プロジェクトの中で営業時間の延長や定休日の削減により社員旅行や運動会などのイベントがなくなり、社員間のコミュニケーションが希薄になっていることが問題としてあがり、今回の対応にいたったそうです。

従業員のコミュニケーション不足の解消が会社に利益をもたらすとは思えませんし、そういった課題がプロジェクトのテーマになることも、正直言ってどうかと思います。しかしながら、現在の採用難を考えると、離職防止対策に多額の費用を投資するくらいなら、このようなSNSで従業員同士のコミュニケーションを図るほうがずっと効果的ではないかと思います。

採用難を背景に人材の売り手市場化はますます進むと思われますが、いち早く従業員との関係作りを見直した企業に優秀な人が集まっていくような時代が来るのかもしれません。



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# by operationdesign | 2007-12-19 19:29 | 経営者、経営戦略