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2007年 10月 28日

しまむら、資本参加の狙い

10月24日と少し前の記事になります、日経新聞にしまむらの野中社長のインタビューが掲載されていました。その記事の中に先日,中堅衣料チェーンの田原屋に資本参加された理由を説明されていましたのでご紹介したいと思います。

そもそもしまむらという会社は物流にしても店舗開発にしても全て自前で行ってきた会社で、その自前主義はローコストオペレーションの源泉という考え方からでしょうか、全てに徹底されている会社です。

配送トラックも含め、全国にある配送センターが外部に委託することなく自社で運用されていることは有名な話ですが、実は自前主義をもっと象徴するのが人材の採用に関する考え方、同社は原則的に中途採用は行っておらず、全てが定期採用のみプロパー組だけということになります。最も時間がかかる人材教育も外部からの即戦力補強ではなく一から育てるという考えをお持ちなのです。

そのような自前主義を徹底されてきた同社が同業他社に資本参加するその狙いは何なのか、多くの方が興味を持っておられたと思うのですが、インタビューでは田原屋の看板を使えばすでにしまむらで出店している地域にも出店できる、すなわち出店可能エリアの拡大が狙いとのことです。

そうすると多くの方が想像されていたかと思いますが、衣料品で国内初の単独ブランド1000店チェーンを実現された"しまむら"(現在約1,400店舗)では出店エリアは限界なのか?と思われたかと思いますが、その点については2,000店舗まで可能との強気のお考えを示されていらっしゃいました。

そして記事中でもっともしまむららしさを感じた文書があります。それは、店舗数をさらに増やす体勢を整えた同社ですが、その理由は会社規模を大きくするためではなく、地域の顧客や従業員に満足してもらうためだと強調されている点でした。

前述した物流網や情報システム、店舗運営マニュアルなど同社独自の工夫の積み重ねは結果として自前主義となったわけですが、その力の源は地域の顧客や従業員を満足させることにあるようです。

完璧ですね。働いている人は幸せだと思います。正直入社したいと思いました(笑)


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by operationdesign | 2007-10-28 10:00 | 経営者、経営戦略


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