人気ブログランキング |

CRMの営業活用ブログ

opedesign.exblog.jp
ブログトップ
2007年 01月 23日

ICタグの実験はビジネスモデル作りの段階へ

このブログは企業の業務改革事例を調査と記録をすることで自分の知識習得と小売業界の問題解決のヒントにしてもらえることを目的に運営しています。

【コラム】
先週発見したIT関連のニュースの中に経済産業省が進められているICタグ(無線タグ、RFID)の実験プロジェクトにヤマダ電機やヨドバシカメラ、エディオン、ビックカメラなど家電量販店の大手が参加するというニュースがありました。彼らが実験するのは修理、保守業務の効率化(多分トレーサビリティ?)と売場のロケーション別の在庫管理だそうです。

ロケーション別管理とは売場分類別に在庫を管理するもので、売場別の在庫量が売場担当者だけでなく本部や他の店からでも確認できることになり、実現できれば欠品防止やフェイス管理のやり方が劇的に変わると思われます。しかしその反面、ロケーション間の商品移動には伝票登録が必要になり、ロケーション間の商品移動がほとんどない業種でないと適しているとは言えません。例えば、アパレルのようなシーズンごとの売場を大きく変更する商品を取り扱う業種には当てはまらないのです。

このプロジェクト、アパレル業界からはINEDなどを展開されているフランドル社が参加されていますが、同社のICタグ実験は生産工程で発生する複数の工場間の商品移動に活用し入庫出庫作業の削減や棚卸し作業の削減に取り組まれています(過去の投稿は下を参照)

このように各業界ごとにそれぞれ取り組まれているICタグの実験ですが、その活用場面はまだまだアイデア不足が否めません。しかしアイデア次第では大きなビジネスチャンスが生まれるだろうと考えられています。私もこのICタグの活用には高い関心をもっており、ファッション小売業で活用場面を考えると、物流作業の効率化に使えるのでは、と思っています。

小売業の物流機能には大きく在庫の保管と補充型物流と店舗の配分を行う物流センターに分けることができます。在庫保管型物流は店舗発注が多いスーパー、コンビニ、ドラッグなど主に日用雑貨の供給をしており、企画や本部発注が先行するファッション品の物流センターの必要機能は店舗配分(クロスドッキングと言います)です。

クロスドッキング型物流センターだと、店舗数が多いほど、どこの店にどの商品を何枚、いつ出荷したという出荷伝票の登録件数も多くなります。100店舗以上の店舗を展開されているチェーンですとその数は膨大です。しかし、出荷伝票を登録しないと店別の在庫の管理ができないはずなので、マニュアル登録かターミナル登録か、いずれにしろ人手をかけて登録されています。

ICタグをこの物流センターで使用するとこの出荷入力作業がなくせるはずです。コスト削減効果だけではなく店への納品時間も短縮されるでしょう。そして、2次効果として、従来ではセット単位か商品コード単位で行っていた配分作業を色別サイズ別のSKU単位でもできるようになるのでは?と思っています。これをやると物流センターでの作業は増えますが、店舗特性に応じたよりきめ細かい配分ができると思います。

いずれにしろ、高価なソリューションを導入するには同業他社と比べてビジネスのやり方が明らかな違いが出ていなければ意味がありません。そのためには顧客へのサービスが同業他社と差がつけられる道具として期待したいと思います


----------------------過去のICタグ関連投稿はこちら----------------------

高島屋もICタグで在庫管理の実験開始
コナカ、ICタグで接客力向上
ICタグの新たな取り組み、オダキューOX
フランドルもICタグ実験開始
ICタグ管理、靴に続いてジーンズ



最後までお読み頂きありがとうございます。
↓ ブログランキングに参加中です。クリックお願いします。↓

  応援お願いします  


by operationdesign | 2007-01-23 07:10 | IT活用


<< ICタグはレジ待ちを解消できるか?      先週見つけた業務改革事例 >>