人気ブログランキング |

CRMの営業活用ブログ

opedesign.exblog.jp
ブログトップ
2007年 01月 21日

これからのEDI標準、Web-EDI

このブログは企業の業務改革事例を調査と記録をすることで自分の自己啓発と小売業界の問題解決のヒントにしてもらえることを目的に運営しています。

【コラム】
1月20日(土)の日経新聞に小売・卸が受発注システム(EDI)を共通化する実験を2月から開始するとの記事がありました。大きな見出しでしたが、よ~く読んでみますと、以前から日本チェーンストア協会が推進していたウェブベースの国際標準規格(これも記事に記載がなく多私の推測ですが)JEDICOSを大手スーパーと日用雑貨と食品卸大手が導入テストを開始するというものでした。

少し分かりにくい内容の記事でしたが、新たなシステムの変更点を簡単に言いますと、
①卸小売間の受発注データをやりとりする通信回線を専用線からインターネットにすること
②同じく受発注データをやりとりするファイル形式を皆で決める
というのが主な内容です。

現状はと言いますと、小売業各社が卸へ送る発注データのファイル形式は三者三様で卸側は其々の小売業用に専用線と自社のシステムに取り込むためのファイル変換ソフトを用意しているわけです。即ち、得意先小売業が増えれば増えるほど専用線と返還ソフトは増えるような状態なんです。

実は日本チェーンストア協会では以前より標準規格を作っていたのですが、漢字や画像が遅れないなどなかなか使いにくいところがあったために標準規格として普及が進まず、小売業各社は独自のEDIを開発してしまった経緯があります。これによりわりを食らったのは卸のほうで、小売業各社からそれぞれの専用回線とフォーマット返還ソフトを買わざるを得なかったわけです。

今回の改革では、専用線は使わずインターネット経由でデータ転送するものとし、バラバラのファイル形式を統一するというもので、卸側にとってみれば受注登録コストが大きく削減できることは分かります。

しかし小売業にとってはどういうメリットがあるでしょうか?通信時間を現在3,4時間から短縮できると見込まれているようですが、ウェブベースのほうが共通の回線を使うわけですから専用線でのデータ通信より短縮できる根拠が私には良く見えていません。

また、小売業側の業務システムが変わるわけではありませんので、発注データのフォーマットを標準形式に返還するソフトウェアが必要になりますし、今回のように店舗発注が頻繁にある商品だと各店舗に返還ソフトウェアをインストールしなければならなくなります。これはメンテナンスしていくことも考慮すると結構大変な作業ではないかと思います。

実のところ小売業にとってはコストが増加するだけなんです。しかし、そこまでして各社が導入する理由は、店舗に納品されるリードタイムを短縮し欠品や品切れを防止し、顧客サービスを改善したいためだと思っています。

今回の記事は日用雑貨と加工食品業界のお話でしたが、このEDIの動きは業界ごとに進んでいる程度が違うようで、このブログのメインとしているアパレル業界はもっとも標準化が遅れている業界であるといわれています。

その理由は
○メーカーに中小企業が多く、EDI投資が遅れている
○生産工程が長いわりに販売期間が短いためシステムへの投資効果が見えにくい
○返品や消化仕入など契約が曖昧で口約束の発注がいまだ多い。
などがあげられています。

しかし、経済産業省主体のICタグ実験もフランドルで始まっており、受発注EDI化の波はアパレル業界に近く押し寄せることは間違いないと思います。それに関する投稿はまた次の機会に行いたいと思います。


最後までお読み頂きありがとうございます。
↓ ブログランキングに参加中です。クリックお願いします。↓

  応援お願いします  


by operationdesign | 2007-01-21 21:54 | IT活用


<< 先週見つけた業務改革事例      タグ改良で2.5億削減、良品計画 >>