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2006年 11月 22日

ヤマダ電機の価格主導権確保への道のり

皆さん、こんにちわ。このブログは小売業の業務改革事例を紹介することで企業の問題解決に貢献できることを目的に運営しております。

【コラム】
11月20日(月)の日経MJにヤマダ電機が現在の地位に至るまでのの取引先との力関係に関する記事が掲載されていました。このような記事はあまり公に出来ない内容でもあり、大変興味深く拝見させて頂きました。

同社は家電専門店の業界1位の売上で今期の売上見込みは約1兆5000億円、2位のエディオンは売上高は7700億円でその差は約2倍近くもあり、まさに横綱のような企業です。同社が他社よりも優位にたたれている要因の一つは価格にあると思いますが、この低価格販売を続けてこられた背景には多くのご苦労があったようです。

日本の家電メーカーとは松下やソニーなど多くはグローバル企業で、ヤマダ電機が業界1位でもそのようなグローバル企業と比べれば一つの取引先にすぎません。大手メーカーとの取引は、メーカー主導で契約されるのことは、家電業界だけでなくドラッグ、アパレルなども同じで、大手メーカーは販売価格の決定権を渡そうとしないようです。最近でこそようやくオープンプライスが一般的となりつつありますが、少し前まではメーカー希望小売価格なるものが普通でした。

昔のダイエーもそうでしたが、このような環境下で低価格販売を行うと値崩れを恐れるメーカーからの反発を受け、限定商品のみの取引となったり、ひどいときは取引中止となり訴訟問題にも発展します。ヤマダ電機でもメーカーからの圧力で長い間、同業他社よりも高い仕入価格による取引を余儀なくされたそうです。

しかしながら同社では悪い仕入条件に屈することなく低価格販売を継続しつづけると、消費者から大きく支持されるようになり、業界で圧倒的高いシェア支持を得るまでになったのです。そうなると今後はメーカー側が取引を中断されるリスクを恐れ始め、悪い取引条件は改善されたそうです。

そうなるともっと魅力的な商品が増え、買い物が便利になり、そして同社のシェアはさらに拡大することは間違いありません。にしかし、このような悪い取引条件にもかからず、低価格で販売することは粗利益率が低くなり経営としては非常にリスクがあるこで、顧客満足につながることはわかりますが、赤字が怖くて普通はきないやり方です。

このようなやり方を実践するにはリスクに立ち向かうものすごく強い信念が必要で、それができる経営者には本当に敬服にあたいします。小売業の社会的役割は多くの消費者に買い物の便利さを提供することでありますが、困難な環境に陥ってもポリシーつらぬくことが顧客からの支持を集めるようです。


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by operationdesign | 2006-11-22 23:57 | 経営者、経営戦略


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