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2006年 05月 08日

コックス、SPA化事業を拡大

皆さん、こんにちわ。ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は家族と5日間の旅行に行き、心身ともにリフレッシュしてきました。
そして今日より気分を新たに仕事を再開すると同時にブログも再開します。どうぞよろしくお願いします。

【昨日・今日の業界ニュース】
●大手スーパー5社、改装投資45%増・2006年度
●マルエツ、取締役解任要件を再び変更
●ドラッグストア、高齢者向け出張サービスを拡大
●CCCがペット店・事業多角化、まず東京で
●CCC、中古DVD販売を本格化


【コラム】
5月8日の日経MJにイオン系の衣料品専門店チェーンのコックスが既存ブランドのコックスから開発実験してきた新業態イッカをメインブランドとし今後事業を展開していくとの記事が掲載されていました。

コックスはイオン系の専門店チェーンで元々はメンズカジュアルの専門店であり、その強いバックボーンを背景に90年代にはイオン系のショッピングセンターを中心に店舗数を増やしたのですが、ファーストリテイリングやメーカー系ショップの小売事業参入により業績が悪化、その対策として店舗の大型化と商品ラインにレディス、キッズを増やし、顧客ターゲットをファイミリー向けに転換してきました。

しかし、それでも同業他社との差別化は難しく、SPA事業を新業態の目玉として長く実験を続けてこられましたが、今回そのSPAの新業態ブランドの多店舗化の目処がたったということで、3年後には売上に占める割合を半分にする計画だそうです。

業種業態を問わず、供給過剰とも言える市場では、自社が何を、誰に、どのような時に使う商品・サービスを提供しているかというコンセプトを明確にしていないと顧客の目に留まることは非常に難しいです。簡単にいうと提案や企画力が必要ということでもあります。

市場の売れ筋を情報収集し、調達・集荷能力を強い武器としてきた品揃え専門店チェーンも同様に企画・提案を武器にしたSPA企業に押され、業績が低迷してきたのも同様の原因です。

事業をSPA化するということは自社の強みである分野を調達力,集荷力から企画、提案力にシフトするということで、商品部を中心とした人材の評価基準を根本的に変えるという意味でもあるのです。

従来、企画する、それもチームで企画するというプロセスが社内に存在しないわけですから、最初は外部の外部コンサルティング会社が入り、一緒に企画を検討しながら、最適な業務プロセスを模策しながら構築していくことが良いと思うのですが、それが風土として個々の従業員の中に入り込むには長い時間と労力が必要になりますし、組織を揺るがすような大きな改革も必要になります。

元々ファッションが好きで入社している人が多いので、SPA化によりファッションの企画を自分たちで行うことを賛成とする人のほうが多いと思うのですが、長年一緒に仕事をし苦楽を共にしてきた中小のアパレルメーカーを切ることに抵抗し、SPA化に対応できない人も中にはいます。特にベテランバイヤーで過去に実績を多く残されている人にいらっしゃる場合が多いです。

つまり、事業をSPA化するということは、新しい業務プロセスを構築するというよりも評価制度を中心とした人事制度改革と若手登用と組織の若返りの組織改革でもあるのです。

今後、コックスのSPA事業が成功することに期待し、注目していきたいと思います。



▲本日の教訓▲
改革とは従業員の行動が変化することである


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by operationdesign | 2006-05-08 11:23 | 経営者、経営戦略


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