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2006年 05月 01日

スターバックスコーヒー、川床スタイルの店舗を出店

皆さん、こんにちわ。いつもお読み頂きありがとうございます。
このブログは小売業で働く方やその業界に関連する方々に日経ニュースを役立つ情報にしてもらうことを目的に運営しております。できるだけデイリーで更新していきたいと思っています。末永くよろしくお願いします。


【コラム】
先週の土曜日である4月29日の日経新聞の関西版の小さい記事にスターバックスコーヒーが京都の鴨川の川床式の店舗を出店したいう大変ユニークな記事が掲載されていました。

川床とは、納涼床とも呼び京都の風物詩の一つでもあるのですが、京都の先斗町や木屋町と呼ばれる鴨川沿いにある料理屋さんが鴨川の堤防沿い張り出したベランダ風の座敷のことで、毎年4月ごろから川床開きが始まります。

私は京都市出身で現在も京都に住んでいるのですが、東京や大阪、名古屋にも住んでいたこともありますので、この町を外部からの視点で見ることができるつもりです。正直言ってよそから来た人には住みにくい土地柄であると思いますし、出身が京都である私でさえも沢山の選択肢がある東京や人付き合いの深い大阪のほうが住んでて楽しかったと思っているくらいです。

川床は京都の風物詩として観光の一つとして利用できるものであり、100年以上続いている料理屋さんが組合を結成し協力して全国に宣伝をしているような大変保守的な場所でもあります。このような場所の一角に外資系のコーヒーチェーンが出店するには大変な苦労があったのではないかと思います。

評価したいのはこのようなユニークなアイデアを実践できる企業体質だと思います。

チェーン化の強みの一つに、規格された店舗や店舗運営を武器にスピード出店し規模を急速拡大できることがあげられますが、本部主導で行うがためにお店は命令されたことが実行されたかどうかが評価となってしまい、指示されたことだけを実行するというような企業体質を作ってしまうリスクも備えています。

以前、ダイエーの中内さんが店舗を巡回されたときにお会いしたことがあるのですが、当時のダイエーはまさしくトップ方針徹底型の企業体質で、中内さんを取り巻く人は10人以上で、売場でお客さんがいるにも関わらず説教が始まり、店長を始め店舗スタッフは一生懸命ノートを書いているというような異様な風景で、専門店チェーンにおいてもそのような体質の企業は多いのではないかと思っています。

店舗の標準化が必要でないということではありませんが、顧客のニーズが多様化し供給か過剰化している現在で他社と差別化するには独自性のあるアイデアを生み出せる人ほうが必要であり、規格から外れたようなアイデアもどんどん本部側が吸収し、選別できる仕組みが大事ではないかと思います。

また、本日の日経MJにナチュラルローソンが今年度より本格出店していくとの記事がありました。このナチュラルローソン、当初は社内公募からのアイデアで、5年間もの間紆余曲折を繰り返し実験されていたそうで、昨年にようやく出店拡大の目処がついたそうです。

スターバックスの記事も合わせ、従業員から生み出されるアイデアには多くの可能性があることをあらためて考えさせられました。



▲本日の教訓▲
既存店売上が伸びない時代においては、業種、職種を問わず売れるアイデアを出す人が企業には必要である


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by operationdesign | 2006-05-01 12:51 | 経営者、経営戦略


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