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2006年 04月 12日

良品計画、客数回復へ価格政策を見直し

皆さん、こんにちわ。いつもお読み頂きありがとうございます。
このブログは小売業で働く方やその業界に関連する方々に日経ニュースを仕事に役立つ情報にしてもらうことを目的に運営しております。できるだけデイリーで更新していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

【昨日・今日の業界ニュース】
●ファミリーマート、前期経常益7%増
●大丸、前期連結最終利益160億円
●高島屋、前期連結最終利益211億円
●セブン&アイ、ヨークベニマルを完全子会社化
●セオリー、米高級ジーンズを販売・直営店も展開
●三越、減損損失150億円・今期、地方店の不振響く
●良品計画、客数回復へ「すそ値」切り下げ
 「無印良品」を展開する良品計画は価格政策の見直しに乗り出した。たとえば、従来2500円が最低価格だった商品カテゴリーに1900円の価格帯の商品を投入するなど、いわゆる"すそ値"を切り下げる。
 同社は06年2月期に大幅な増収増益となった。既存店ベースで高価格帯商品が好調だったこともあり、客単価は05年2月期比6・5%増と大きく伸びた。ただ、客数は同3・9%減となったこともあり、07年2月期は低価格帯の商品を拡充し、客数を06年2月期比と同水準にまで改善する。
 ●イオンモール、大型SCを3年で10店に-中心市街地も視野
 イオングループのショッピングセンター(SC)開発会社、イオンモールは今後3年間で大型SCを少なくとも10店程度出店する。「まちづくり3法」の見直しで大型SCには逆風が吹いているが「誘致してもらえる自治体に積極出店する」(川戸義晴社長)方針。



【コラム】
昨日に百貨店の大丸、高島屋の決算発表があったが、両社とも前期に比べ大幅増益となり、その大きな要因は衣料品の好調さにあるようでである。各社とも業績の良いニュースが多いですが地方はまだまだ好況とは言えないようです。

私が興味をもったのは、昨日の日刊工業新聞の無印良品を展開する良品計画が低価格商品を拡充するという記事でした。
同社の2006年2月期の業績は良好で、二桁の経常増益となっており、既存店売上も1.1%と微増ですが増加をしております。
記事によると同社の既存店売上を押し上げたのは高価格帯商品が良く売れたことが原因で、客単価は6.5%増加したが、客数が3.9%減であったということです。

もはやデフレ経済を脱したかのような最近の新聞報道の中には高額品が売れているニュースも多々あります。
そのような傾向がある中、なぜ良品計画は、わざわざ低価格帯の商品を拡充し、商品単価を引き下げるというようなことをするのでしょうか? 高いものが売れているのだから、そのままさらに高額品を拡充するほうが簡単に売上がアップするような気がします。

同社が低価格帯の商品を拡充する背景には客数3.9%減という数字を非常に重く見ていることが考えられます。
現在のように人口の増加がなく、新しいライバル店がどんどん出店してくるような競争社会で生き残っていくには顧客がリピートしてくれないと経営は成り立ちません。

チェーンを思考する専門店であれば、出店立地は郊外、扱い商品はより日常に近いものになります。つまり購買頻度の高いもの、お客さんがリピートして買い続けてくれる商品を中心に揃えることになります。

ですから客数の減少はリピート客の減少という非常の大きな問題でもあるのです。
チェーンストアを思考している企業だけでなく、全ての小売業にとって客数の増減は非常に重くみるべき数字なのです。

一旦客離れが進むと改装や商品を抜本的に入れ替えるような大幅な対策を打たないと客数は回復しないもんです。

良品計画の松井社長のコメントに低価格帯の商品を拡充する理由に「買いやすくする」と一言だけありますが、その一言の意味にはリピート客の増加を目的とした顧客本意の経営方針があるのです。

だからといって、年中バーゲンを開催し客数を増やすという意味でもありません。


▲本日の教訓▲
客数の増減は顧客支持のバロメータでもある。


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by operationdesign | 2006-04-12 07:07 | マーケティング


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