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2009年 06月 23日

UAの買収防止策が既決されるか?

今日は業務改善のネタではないのですが、本日の日経新聞にユナイテッドアローズの株主総会が今日行われるとの記載がありました。同社の株価はABCマート創業者の三木会長が買い占め、それを6月3日付けでABCマートに売却し、その結果ABCマートはUAの23.3%もの株式を取得したことになります。

株式総会では、UA側が議決権ベースで25%以上を取得しようとする買収者は事前に取得目的などをUAに説明するという議案を提案しているのですが、筆頭株主であるABCマートは賛否を示していないそうで、その議案が否決されるかどうかが焦点となっています。

あまりにも簡単に買収されたので、少し気になり、UAの過去の財務諸表を見てみました。すると、創業者の重松さんの株式は9%しかなく、ワールド創業者の畑崎さんがUA創業時に出資した話は有名ですが、その畑崎さんも1%強しか株式を保有されていませんでした。他は証券会社や投資ファンドで、岩城さんなど現在の経営陣の名前は残念ながらありませんでした。

創業者がこれだけしか株式を保有していないと外部からの買占めに簡単に揺さぶられるということだと思いますが、ちなみにもはやファーストリテイリングのような大企業でも柳井さん個人の株式は27%あり、身内と推測される人を合わせると40%近くにもなります。

法律的にみて、会社の所有者は株主であり、株を買い占めることはなんら非合法的なことではありません。しかし、どんな会社でも創業時のビジョンや理念があります。UAの創業時のビジョンは詳しくは知りませんが、ワールド創業者をも意気投合した志高いものだったと思います。

その理念が外からの経済的圧力による揺さぶられるようなら、個人的な意見ですが、買収防止策が可決されてほしいと思っています。


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by operationdesign | 2009-06-23 18:19 | 経営者、経営戦略


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