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2006年 02月 25日

ファーストリテイリング OEM事業に参入

皆さん、こんにちわ。上嶌です。
今日も日経新聞の記事からです。

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【記事の要約】
ユニクロはOEM(相手先ブランドによる生産)事業に乗り出す。第一弾として三月から高級ゴルフクラブで知られる「フォーティーン」向けにウェアを企画、生産する。自社ブランドで培った商品開発力を生かし、OEMの法人顧客を開拓する。
今回発売するのはポロシャツとハイネックでユニクロとフォーティーンが共同企画した。

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とのこと。
詳細は日経に任せるとして、OEMで生産を行うと聞くと、何か下請け的なイメージが私にはあります。
以前私が携わった仕事なんですが、婦人服専門店に新たに化粧品を品揃えし、尚且つ自社ブランドとして(OEM生産で)立ち上げるという企画に参加したことがあります。

ご存知の方も多いかもしれませんが、資生堂やカネボウなどは自社工場もありますが、OEM生産が主流になっております。
化粧品はブランドイメージが売上に影響する商品ですので、彼らは製造部分を外部に委託し、新商品の企画やプロモーションにコア資源を集中する戦略をとっているのです。
ですから、ほとんどのOEM生産はこの事例にように製造業が行う外注に近い契約だと思われます。

しかし、ファーストリテイリングが行う今回のOEM生産は全く違います。

何が違うかというと生産する側と販売する側の力関係が逆転している点です。
ユニクロ商品の品質の良さと商品供給力、企画力の高さは日本のほとんどの人が認めているところです。
ユニクロがお願いされて生産するという力関係になることは間違いないと思われます。

元々製造業が自社ブランドで外注先に生産させる契約形態であったOEM契約が、小売業から生産する側に足を踏み込んだファーストリテイリングが生産するから売ってね、という形態に変化していくように思えます。
製造業が販売に資源を集中し、小売業は生産に資源を集中? 何か皮肉ですね。

でも今までにないビジネスモデルとしてまた日本に新しい風穴を開けていただきたいと願っています。成功を期待しています。


▲本日の教訓▲
自社の得意分野を分割して販売できないかを考えると新たなビジネスになる



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by operationdesign | 2006-02-25 10:55 | 経営者、経営戦略


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