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2006年 02月 22日

米ウォルマート、売上高3000億ドルを突破

皆さんおはようございます。上嶌です。
今日は日経新聞のウォルマートの記事について書きたいと思います。

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  世界最大の小売業、米ウォルマート・ストアーズが21日発表した2006年1月期の通年決算は、売上高が前期比10%増えて3156億5400万ドル(約37兆2400億円)となり、初めて3000億ドルを突破した。米国内での大量出店と、国外での企業買収が寄与した。売上高では、エクソンモービルに次いで米企業2位になる見通しだ。

 純利益も同9%増の112億3100万ドルで、過去最高を更新した。ただ、販売管理費が同11%増の567億3300万ドルとなり、売上高の伸びを上回った。原油高に伴う物流費の高騰のほか、医療費などの人件費も上昇したもようだ。

 主力顧客である低所得層の消費が力強さを欠き、中核部門である米国内のディスカウント店部門の既存店ベースの売上高は、同3.0%増と、過去10年で2番目に低い水準となった。積極的な出店で全体の売り上げを拡大しているが、自社店舗同士で売り上げを食い合っている地域もある。

 国際部門は売上高が11%増の627億1900万ドル、営業利益が11%増の33億3000万ドルと好調だった。

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売上高が日本円で約37兆円とは、どれくらいすごい数字か、日本企業と比較したいと思います。

2003年度と一年前の古い数字で申し訳ないのですが、

イオン       約3兆5千億円
セブンアンドアイ  約3兆5千億円
ダイエー      約2兆円

小売業ベスト3合わせて約9兆円、小売業ベスト10でも合計で15兆円です。
米国のGDPは日本の約2倍と言われていますが、それでも日本の小売業が束になってかかってもかなわないとはこのことですね。

参考までに日本企業の売上高1位はトヨタ自動車で売上高は約18兆円でした。
製造業1社の売上が小売業上位10社の売上よりの大きいわけです。
日本の小売業は米国に比べ売上高の小さい企業が沢山存在するということです。


また最もすごい点は、「既存店売上高が3.0%増で、過去10年で2番目に低い水準である」という点です。
米国で既存店売上高を伸ばすには他社から顧客を奪うことが必要です。
既存店売上高を何十年も高推移で伸ばし続けると競合相手で業績が悪化する企業が出てきます。
GMSのシアーズをはじめ、トイザラスやアルバートソンが身売りにいたった経緯はウォルマートに顧客が流れていったと発表していました。

GMSだけでなく、一見競争相手とは思えない専門店やスーパーマーケットまで業績悪化に追い込む強さとは何か?

主力顧客を低所得者と書いていますが、金持ちでも日曜大工用の服や道具を買いに百貨店に行きません。
やはり、所得や職業に関係なく日用品はウォルマートに買い物に行くのです。
そこに安さだけでなく便利さがあるはずです。
これは私の推測ですが、スーパーセンターという業態に他社を業績悪化に追い込む強さがあるのではないかと思います。

スーパーセンターとは、日本で言うスーパーセンターとちょっと違います。
ディスカウントストアとスーパーマーケットがワンフロアーでくっついている店舗形態のことです。

でも、百聞は一見にしかず。
強さを知るには売場を見るのが一番早いですね。
実際目で確認したくなりました。(^_^;)



▲本日の教訓▲
同業他社調査をするときは、他社よりも優れた顧客の便利さが何かを調査する
顧客の便利さとは購買動機とも言い換えられる



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by operationdesign | 2006-02-22 10:25 | 経営者、経営戦略


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