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2007年 01月 16日

ポイントの高粗利益率には独自戦略

このブログは企業の業務改革事例を調査と記録をすることで自分の知識習得と小売業界の問題解決のヒントにしてもらえることを目的に運営しています。

【コラム】
1月19日の日経MJにローリーズファームやグローバルワークなどを展開するポイントの福田会長のインタビューが掲載されており、大変独創性のある参考になるお話しでしたのでご紹介したいと思います。

その前に前提条件なんですが、ポイント社の損益計算書を見るとその売上総利益率の高さに驚きます。ファッションアパレルチェーンでは例がないと思いますが、過去3年間の売上総利益率は60%台を維持されています。このような高い粗利益率だとSPA企業だと勝手に思い込んでいたのですが、実は仕入は商社経由だそうです。

ご存知の方も多いかと思いますが、売価を高く設定、つまり値入率を60%にしても全て売れないと粗利益率は60%になりません。これは値入率の問題ではなく、プロパーでの消化率が良い、即ち売れ残りや不振在庫が極めて少ないと言えます。

この異常に高い粗利益率を何年も続けていくには組織的な仕組みが必要で、これが同社の強み、ノウハウであることは間違いありません。もう少し具体的に知りたいところですが、残念ながら現時点ではこれ以上のことは分かりません。

さて、話は戻りますが、福田会長はさらに粗利益率を高めていく考えのようで、売価を下げれば販売数量が増えるかと思うのですが、この考えには否定的で、逆に70%近くまで引き上げたいと考えておられるそうです。例えば生産するスピードをもっと遅くすることで、売れ行きに応じてデザインを変更するなどし効率的な販売をしていきたい考えのようです。どうも同社が不振在庫を持たず、プロパー販売に強い原因はこのあたりにあるのではないかと思えます。

インタビューの中で印象に残っていたのは、多くのアパレルチェーンが店舗数を増やした80年代、同社は業績が悪く、毎年のように暖冬による販売不振を味わっていたそうです。その経験から天候に左右されない商品、シャツやニットなどを中心に揃え、天候による売れ残り在庫を回避するワザを身につけていかれたそうです。

何十年もかけて培われたノウハウなのですぐに真似できることではありません。しかし研究するには大変良い事例になることは間違いありません。今後とも継続して研究していきたいと思います。

以前、ライトオンの社長がSPAに進むのではなく、情報システムを使い仕入型専門店としての強みを発揮していく戦略を紹介しましたが、このポイント社の戦略もまた一つの仕入型専門店の強みに特化した戦略ではないかと思います。今後とも同社独自の戦略にサプライズされることを期待したいと思います。



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by operationdesign | 2007-01-16 00:33 | 経営者、経営戦略


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