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2006年 04月 21日

ファーストリテイリング、婦人服キャビンを傘下に

皆さん、こんにちわ。いつもお読み頂きありがとうございます。
このブログは小売業で働く方やその業界に関連する方々に日経ニュースを仕事に役立つ情報にしてもらうことを目的に運営しております。できるだけデイリーで更新していきたいと思っています。末永くよろしくお願いします。

【昨日・今日の業界ニュース】
●3月のコンビニ売上高、20カ月連続減・花見客伸びず
●日本マクドナルド、価格戦略を転換・セット価格を値上げ
●ダイエー、不動産関連の11子会社を吸収合併
●ユニーと新潟県長岡市が協定・撤退は1年前に通知

【コラム】
昨日のファーストリテイリングがキャビンを傘下にしたニュースは私にとっては衝撃的なニュースでした。キャビンはもう10年以上もの長い間、業績の低迷に苦しんでおり、新しいブランドを立ち上げたりSPAに取り組んだり、色々されていましたがなかなか成果がでなかったようです。

同社はいわゆる品揃型のレディース専門店チェーンで15年ほど前(古くてすいません)は、優勢を極めていました。当時、全国展開されていたレディスのアパレルチェーンは、名古屋の大手GMSであるユニーに対して第三者割当増資を行いユニーの傘下に入った鈴丹、和議申請をした東京の鈴屋、そしてキャビンでした。(ブルーグラスや三愛、リオチェーンはまだご健在です(^_^;))

キャビンは、10年以上赤字が続いていたはずです。普通の企業では10年以上赤字が続き存続するなんてありえないことです。
同社の財務諸表を見ると事業規模と比較し資本金が150億円と大変大きな金額でありました、それが故に資産勘定では100億円以上の現金預金を保有されており、借入金も少なく、長年赤字になっても資本準備金すら取り崩すことはなかったようです。
多くの品揃え型専門店が凋落していく中、同社だけががもっていた要因はこの豊富なキャッシュによるものです。

バブル崩壊後、多くの品揃型専門店チェーンやダイエーやマイカルなどの大手GMSなども銀行主導の再建がスタートしました。しかし、銀行主導の経営で本業の営業力が回復した例は皆無であると言ってよいと思います。
キャビンの豊富なキャッシュの背景は詳しく知りませんが、同社への銀行の影響が少なかったことは確かであり、皮肉なことに銀行主導で再建した会社ほど早く倒産や他社への身売りという結末を迎えているのです。

さて、気になるのはファーストリテイリングの株式保有比率が25.7%という非常に中途半端な比率であることです。この比率では株主総会での決議事項への影響力はなく、キャビン側創業者側の影響力には全く及ばないはずです。

ファーストリテイリングから役員が派遣されるようですが、この株式の保有比率でどこまで深く入りこんでくるかがキャビン再生のポイントになります。
すでに10年以上も赤字が続いてきた会社ですから、全面的にファーストリテイリング中心の経営体制をとらなければいつまでも再生できると思えないのです。

現在、キャビンの売上は200億円程度ですが、ブランドは10以上です。店舗数は179店舗で駅前の都心店舗もあれば郊外ショッピングセンターの店舗にもあります。このブランド数で立地環境が異なれば、メインとするターゲットが定まらずMDプラン、コンセプトが曖昧となり、ハニーズやポイントなどのSPA企業に競争で負けてしまうのです。

今後の展開としては、立地環境、客層に応じたコンセプトを見直し、MDプランを再編するなかで増えすぎたブランドを集約し、ブランドコンセプトに合わない店舗(この場合は多分郊外の店舗)はスクラップし、よりハイファッションな店舗が集約されている東京のファッションビルへの出店を中心にしていくべきではと思います。

その戦略の実行に必要なのは、先に述べましたファーストリテイリングの指示による体制とSPAに負けないMDを企画するチーム作りとその戦略を実行に移すことができるリーダーです。そして付け加えるなら東京の駅ビルやファッションビルに顔がきく店舗開発部員ではないかと思います。

最初に戻りますが、品揃え型専門店がSPA導入や売場のVMDでコンセプトが明確になり業績が回復した例を聞いたことがありません。ブルーグラスは勢いあるように思えますが、2006年2月期の既存店売上高は9%と大幅に割り込み、売場を見ても衣料品店というより雑貨店です。是非、キャビンには品揃え型専門店を代表して是非とも復活して欲しいと思いますし、ユニクロのノウハウを吸収した品揃専門店はどのように進化していくのは非常に感心があります。



▲本日の教訓▲
品揃専門店凋落の原因は立地環境が都心と郊外両方に存在したことであり、そのために狙う顧客層が多様になり、MDコンセプトが絞りきれず、更なる客数の減少を招いたためである。
店舗の立地環境と客層、MDコンセプトの整合性は維持しなければいけない



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by operationdesign | 2006-04-21 07:47 | 経営者、経営戦略


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