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2006年 03月 30日

しまむらの6期連続最高益更新の奥底にあるもの

皆さん、こんにちわ。今日も昨日・一昨日の日経サイトから小売業界のニュースを紹介します
【業界ニュース】
●セブンイレブン、食事宅配事業を年内に全地域へ
●レナウン、婦人服専門店のレリアンを子会社化
●ノジマ、全69店舗に「iD」導入

【コラム】
今日の日経新聞の企業の決算発表ニュースではしまむらの平成18年2月期の業績発表ニュースが記事となっていました。
同社は6期連続の最高益で営業利益は14%増の330億円前後で、売上高は3900億円程度と絶好調の内容でありました。新規出店は100店舗程度で閉店は0です。

私はしまむらのライバル企業に勤めていたので随分前から業績発表をいつも調査していたのですが、この会社ほとんど退店はしません。ものすごく客数が少ない店でも成り立つ強力なローコストオペレーションシステムを構築しているのです。
それだけでなく、一見するとただ単純に田舎に出店されているように思えるのですが、出店場所への事前調査量の多さは他社のと比較にならないほどの情報量だそうです。

その強力なシステムを武器に都心への出店も進めているだけでなく、品揃えも主婦の日常衣料というイメージが強くありましたが、若者を意識したファッション性を取り入れ、コーディネートが出来るVMDの売場も取り入れているようです。
リーダー企業でさえものすごいスピードで進化している、そのことが実感できるニュースです。

少し長い前置きになりましたが、記事の中にコストを下げた対策として検品や梱包作業を国内から中国に移管しコストを削減したことが記載されていました。これは前の藤原社長(現会長)のときから取り組まれていたことなのですが、

具体的にはどんなことと言いますと、
通常、メーカーから小売業に納品されるまでには流通加工という作業がメーカーの費用負担で行われます。これは、検針、タグ付け、カラー別のソート(1セットで紐でくくる)、店別のソートなどの作業工程があります。

これらの作業はメーカーが行うのですが、事実上は納品先の小売業が子会社や関連会社でメーカーから受託しているケースが多いと思います。
メーカー負担といっても結果的には仕入原価に反映されているので、小売業が負担しているようなものです。

従って、このメーカーコストを低減させて上げれば更にしまむらの店頭販売価格が下げることができると考えた藤原会長がメーカーに中国での納品を認めたことが新聞発表されていたことを思い出します。

当時は私は流通加工の子会社に出向し仕入コスト削減の業務改革に取り組んでいましたので、そのときインタビューが非常に印象に残っているのですが、「中国での納品を認めるので仕入原価を5%下げて下さい。しまむらはその分売価を下げます」と書かれていたのです。

私が進めていた業務改革プロジェクトの目的は自社の粗利益高の向上でした。しかし、藤原会長は自社の利益より販売価格を下げ、顧客の利益を優先されているではありませんか。その大きな違いに気づき、企業で一番優先することは何かと疑問を持ちはじめるきっかけとなったのです。

当時から約3年経過していますが、この顧客志向かどうかの違いが流通業界の勝ち組、負け組みの差になったような気がしてなりません。

私には今日の新聞記事は、しまむらの顧客のために行ってきた対策が大きな成果を生み始めてきたという内容なのです。

しまむらは衣料品の専門店チェーンですが、ローコストオペレーションや人材教育、そして在庫管理方法など独自の大変素晴らしいシステムを多数持たれている企業です。
業種を問わずベンチマーキングするには最適な企業だと思います。在庫管理手法などまた次の機会にも紹介していきたいと思います。


▲本日の教訓▲
企業の対策は全て顧客のためになる対策でないといけない。



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by operationdesign | 2006-03-30 21:25 | 顧客満足


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