2009年 07月 03日
7月3日の日経新聞に大手百貨店5社の売上前年比が夏物セールを6月に前倒しで実施した企業としていない企業で明暗が分かれたとの記事がありました。 5月 6月 大丸 12.6 7.3 ←前倒し 松坂屋 16.7 7.9 ←前倒し 高島屋 12.9 8.9 ←前倒し 伊勢丹 13.1 10.3 三越 15.3 10.4 数字は売上高減少率で、大手5社と書いてありますが、大丸と松坂屋、伊勢丹と三越はもう同一資本なので実態は大手3社です。 一見すると、セールを前倒しして奏功したように見えますが、毎年7月のセールを6月に行っているので、その分売上が前にきただけで、7月の成績は前倒し組とそうでない組でどうなるかはわかりません。 前倒し組が悪くなることは想像できますけど、やはり衣料品は夏物などシーズン単位で売上を前年と比較しないと評価できないもんです。 夏物は従来であれば6月は定価で販売し7月、8月は値段を下げて売るというのが業界の長年のやり方でした。6月までも値下げ販売すると定価で売るときがなくなり、粗利益を稼げなくなり、百貨店としてはかなり厳しい状況に追い込まれていることがわかります。 しかし、大局的にみると、ユニクロやH&Mなど低価格でもバリューがある専門店が台等することにより、従来までの値段のつけ方では社会から拒否されているように思えます。もう百貨店という業態そのものの存在が危惧されている今、百貨店の定価販売がなくなるのは必然なのかも知れません。 最後までお読み頂きありがとうございます。 このブログは小売業の事例から成功法則を探求することを目的に運営しています。 ↓ クリックするとブログランキングに1票入ります。 ↓ 応援お願いします
by operationdesign
| 2009-07-03 08:42
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アップオンデマンド代表取締役。ITコーディネータ。中小企業中心に多数のCRM/SFAの導入実績あり。日々現場での出来事や気になるニュースから感じたことを綴ります by operationdesign ブログ運営会社
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